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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第8章 土埜の気持ち
激しく液粒を噴出した時の猛々しさは、今はもうなくって。だらんと弱々しく、まるで私の方へお辞儀をしてるようだった。
今、謝っていたのは、こちらの方なのに。そう思った私は、また考えるより先に行動に出ていた。
「なっ! ……まつかわ、さ……ん!?」
「……」
「ちょ、ちょっと……うっ……あっ……そんな風にっ……したらっ!」
「……」
私の手の中で、矢野くんの男の人箇所が、瞬く間に勢いを取り戻しつつあった。
もちろん、どう触れば好まれるのか、それを知っていたはずもない。単に触れただけ。その熱量を感じながら、手のひらで上から下へとさするように、優しく緩やかに、じっくりと。
それは、男の人の分身。よく、そんな比喩がされる。でも、本当にその通りなのかもしれない。
なぜなら、それが再び猛り起き上がった時から、また彼の態度が変わったから。
「もう、しらないからな」
「?」
「キミのこと、滅茶苦茶にしてやる」
矢野くんは言うと、その言葉を体言しようとして、再度私に襲いかかった。
「――!」
スカートをめくられ、下着を脱がされた私は、ほとんど全裸になる。
「もう、文句は言わせないぞ」
はじめから、文句なんてないのに……。
そう思いながら、私は徐々に昂るものを覚えはじめる。
でも不思議と、悪夢を恐れてはいなかった。