この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第8章 土埜の気持ち


「このっ……馬鹿にするなよぉ!」

「や、矢野くん? 待って」

「もう、待てないよっ! こうまでされたら、いくら僕だって」

「違うの――きゃっ!」

 僅かに抵抗した途端に、頬を強く叩かれた。

 矢野くんは本当に別人のよう。荒々しく乱暴に、私の身体を貪ろうとしていた。

「……」

「な、なんだよ。文句でもあるわけ?」

 頬を押さえながら、下から見上げた私の視線に、彼は後ろめたそうな顔を見せる。でも、興奮は醒めやらない様子。目つきがギラギラとしていて、普段の大人しい性格に戻る気配はなかった。

 でも、それは構わない。私も別に、それを望んでいるわけじゃなかった。

「……矢野くんの好きにして、いいんです。でもその前に、ひとつだけお願いしてもいいですか?」

 さっきから、なぜ敬語になっているのか、自分でも理由がわからなかった。でも、たぶん、そうなのだと思うこと。

 きっと自分の腹の底にある魂胆を、相手に見透かされないために下手に出ている。卑屈で卑怯だと、そう自覚しながらも。

/879ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ