この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第9章 文水の事情


 そこから先は多分に、気持ちの領分が含まれていく。だからこそ、俺はまだ言葉を続けられなかった。

「!」

 考え事をしながら、脱衣場で服を着て髪を乾かしていた時に、予告もなくドアが開いた。

「ちっ……なんで、いんの?」

 顔を覗かせて不愉快そうに舌打ちをしたのは、妹の瑞月である。

「なんでって言われても……」

 存在しただけで、こんなにも露骨に嫌な顔をされなければならないとは、なんとも理不尽だ。年頃の娘に嫌われた世の中のお父さんの気持ちが、ほんの少しだけ理解できた気がする。

 ともかく、ドアを閉ざそうとする瑞月を慌てて呼び止めた。

「俺なら、もう上がったから」

「はあ?」

「だから、その……風呂に入るなら、どうぞって」

「……」

 瑞月が踵を返し、脱衣場に入ってくる。そのまま俺の方につかつかと歩み寄った。そして徐に、じっと顔を見つめてくる。

「なんだよ?」

「別に」

/879ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ