この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第9章 文水の事情


 面倒そうに応じた高坂さんに、夏輝さんはこんなことを言う。

「つっちーのこと、気になりません?」

「まあ、気にしてたけどさ。意外と大丈夫なんじゃない? 帰ってきてから、なんだか吹っ切れたような顔してたし。少しは安心かな」

「フフフ、文水さんはお優しいですねー」

「それは、どーも」

「でもでも――私が聞いてるのは、そーゆー意味ではありません」

「はあ……なら、どーゆー意味なの?」

「では、質問の切り口を変えます。つっちーは、どうして吹っ切れたように見えたのでしょうか?」

「ああ、ホントめんどくさ。それは、つまり――」

「つまり?」

「今日のデートで、なにかが――」

 高坂さんは言葉を止め、そのまま少し間を置いた後で、再びため息をつく。

「ああ、もう……」

「どうしました?」

「正直、気になってるよ。夏輝ちゃんの言うように、その意味でも――ね」

 意味深な会話を終えて二人が二階へ上がった後、俺はそそくさと書斎へと戻っていく。そして、ベッドに寝転ぶと無言で天井を見つめた。

「……」

 明日のデート相手は――高坂文水。

/879ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ