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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第9章 文水の事情


 彼のいう書斎は、小説を本気で書いているのだということが、よくわかる空間だった。書架が居並んだ一角はまるで図書館のようだし、主に執筆作業をするというデスクの上には、パソコンの他に各種の資料が山と積まれ、そこから書き出したと思しきメモ書きが辺りに散乱している。

 この広く開放的な別荘の中にあって、この地下は明らかに異質。彼は普段ほとんどの時間を、光の射し込まないこの密室で過ごしているという。

 暫く室内を見渡すと、壁際に追いやられた感じのベッドに何気なく腰を下ろした。そんな私に対して彼は「あっ!」と声を上げ、ぎょっとしたように、こちらを見つめている。

「なにか、やましいことでも?」

「ま、まさかっ!」

 なに? 剥きになるところが、ちょっと怪しい。でも、その反応については、特に意味はないのかもしれない。

 それよりも彼が思いの外、警戒心が強そうなことの方が問題かも。もっと、わかりやすく誘ってみないと、埒が明かないみたい。

 その時、彼のスマホにメッセージの着信がある。他の三人の帰りが遅くなるという内容で、私からしてみたら予定通りの展開。

 スマホのメッセージをこちらに見せた手を掴み、強引にベッドの上に引き込む。予期せぬことに彼がバランスを失うと、再び私たちは身体を密着させることになった。

 下から彼を抱き寄せ、その耳元で――

「いいよ」

 と、甘く囁きかけた。

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