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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第1章 夏のはじまりは刺激的に


     ◆     ◆

 真夜中にベッドに潜り込んでいた何者かによって、俺は再び目覚めさせられることに――。

「んんっ……」

 そして〝彼女〟は更に、俺の男の部分までを目覚めさせてしまった。

 時刻はわからないが、夜明けには時間があるような気がする。酒による酔いは、まだまだ残っていた。眠ってから、何時間も過ぎたようには思えない。

 ふっ、はあ……。

 どちらのものともつかない、吐息が漏れ出している。唇を重ねて貪り、舌を絡め合っていく。奏でられる音が、いちいちリアルだ。

 ベッドの上で絡み合う二人は、既に全裸である。

 だが俺の方は、まだ思うように動けずにいた。手では胸や腰を頻りと擦りながらも、身体を起こし相手の上になることができずにいる。完全に酒のせいだった。

 そうなると自然と、相手に身体を委ねることとなる。仰向けに寝ていると、〝彼女〟は首筋から胸の辺りに舌を這わせながら、手では股間を弄ってくる。

 乳首を舐られ、陰茎をしごかれた。

「あっ……!」

 一点だけ飲酒の影響をまるで受けていないような男の箇所は、〝彼女〟の艶めかしい手つきに導かれて、更にその熱量を増す。最早、理性を保ち抗うことは不可能だった。

 それでも完全に受け身となりながら、頭の片隅では、なんとか答えを導こうとしている。そのために、この一日を振り返ってもみた。

 だが、〝彼女〟は答えを出す暇を、こちらに与えようとはしない。愛撫が途絶えたと感じた刹那、男の突端に女の気配を感じ――俺は焦った。

「ま、待って――はぁっ!」

 天を突くような猛りが、どろりとした熱い壺の中に、呑み込まれていく。〝彼女〟が俺の上を跨ぎ、それを果たしてしまった。

 そして、結合した余韻を味わわせる間もなく――。

「くっ……ああっ!」

 激しく、責める如く。〝彼女〟の腰が、うねりはじめた。

 暗闇に慣れた目で見たのは、俺の上で怪しげに髪と身体を揺らす、雌の姿だった。その淫らな腰の動きに次第に追い詰められるように、朦朧とした意識のままに快感に溺れる。

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