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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第9章 文水の事情


 思わぬことから小説に取りかかることになり、執筆専用として愛用する電子メモのこじんまりとしたキーボードを叩く。展開を箇条書きにしたプロットを元に書き続けてきたこの小説も、いよいよ最終局面に差し掛かっている。

 だが当初の想定から、中盤で大きく逸脱した箇所があった。時としてプロットを無視して書いた方が、生き生きとした文章になったりするもの。筆の勢いを優先させ、自分でも思わぬ展開を書ける場合があるのだった。

 だけど、最終盤を前に元の展開に戻った際、中盤を変えた影響を踏まえて、話の結びも少なからず変える必要に迫られてしまう。矛盾なきよう、追加した伏線も回収していかなければならない。

 俺は手を止めると電子ペーパーの小さなモノクロ画面から視線を上げ、椅子にもたれ掛かり大きく息をついた。その拍子に自然と、斜向かいに座る高坂さんと視線を合わせことに。

「大変?」

 彼女は首を小さく傾げながら、控えめな声で聞く。

「まあ、なかなかね。思うようには、いかないみたい」

 俺はもう一度ため息をついてから、高坂さんに言う。

「あの、ごめん。もう少し先の展開を考えたら、一区切りにできると思うんだけど」

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