この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第9章 文水の事情


 手始めに口をついていたのは、こんな質問だった。

「じゃあ、とりあえず。好きな男のタイプとかは?」

「男のタイプかぁ。そう聞かれると、あまり自分でもピンとこないけどもぉ――あ、そうそう。私さぁ、高校に入学したての頃、同じクラスの男子に人生で初の一目惚れをしたの。その相手、どんな人だったと思う?」

「うーん、そうだなぁ……スポーツ万能の爽やかイケメン? いや、違うな。どっちかっていうとお洒落であか抜けた雰囲気の、いわゆるストリート系? で、ダンスとか音楽とかやってたりして――」

 考えながら、しどろもどろに答えるのだけど、自分の中でもイメージは曖昧。よって当然ながら、と言うべきか。

「ブブッー! 全っ然、ハズレでーす」

「ハハ、だろうね。じゃあ、どんな人?」

「もう降参? 仕方ないなぁ」

 彼女は頬杖をつくと自然と懐かしそうな顔に変わり、そして語った。

「私が好きになったのはねぇ。超堅物で生真面目な、クラスの委員長さん」

「へえ」

「なんか、意外?」

「まあ、そうかな」

「私ってさぁ、その頃から派手に見られがちだけど、結構そっち側てゆーか。外見よりも、しっかりと自分を持ってる人に惹かれたんだろうね」

「自分を持っている人……か」

 俺はどうなんだろう。ふと自問していた。

/879ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ