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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第9章 文水の事情


「でも、結局。高校二年の時に、はじめてできた彼氏は、管理人さんが言ったような男だったかもね。チャラチャラしててさぁ。相手が浮気したのがわかって、ソッコーで別れたけど!」

「ふーん。じゃあ、クラスの委員長とは?」

「フラれちゃった」

「あれ、そうなんだ」

 高坂さんみたいに魅力的な人でも、想いを寄せた相手にフラれたりするものなのか。イメージできずにいる俺に、彼女はその理由をこんな風に話して聞かせる。

「私って、高校時代からこんな感じだったから――」

 と、淡く染めた髪を指先で弄り。

「委員長のその彼が、注意してくるのね。『髪の色が派手すぎる』だとか『スカートの丈が短いぞ』とかってさ。ウフフフ。それで私は『ウザい』とか悪態をつくくせして、実は内心で彼が構ってくれることを楽しんでたんだ。だから、ますます髪型に凝ったり、メイクやネイルでも挑発したりしてさ」

「なんか、それって。好きな子に意地悪する小学生の男子みたいじゃない?」

「アハハ、まさにそれ! 私ってさー、恋愛に関しては、その程度だったの。だから委員長の彼が、純粋に私の不真面目な容姿が気に食わなかったんだって、そんなことすらわからなかった。ホント、超バカで」

「そんなことないと思うけど」

「いいの。フォローなんてしないで。本来の私なんて、そんな程度だったのにさ……」

 さっきまで楽しそうだった彼女が、徐々にしんみりとしたものに変わってゆくのが。

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