この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第1章 夏のはじまりは刺激的に
とはいえ、反応がゼロだったわけではない。僅かながら身体がピクンと揺れる。そして――
――クス。
音もなく笑ったのが、感覚としてわかった。胸を揉まれて抵抗しないどころか、むしろ歓迎するようなリアクションだ。それを受け、俺の鼓動がひと際高く脈打つ。そして、次の瞬間――。
なっ――!
闇の中で笑みを零した唇が、俺の唇に触れ――そして、強く塞いだ。
むせ返るほどの、女の香りを感じる。それが舌と共に入り込み、口の中を蕩けさせるようだった。甘い蜜のような唾液を満たしながら舌が躍り、絡む。
強烈なキスによって、俺の中の箍が外れる。魅惑的な唇を、今度はこちらから貪った。
酒に酔って朦朧とする意識に、更にどろどろとした興奮が加わり、雄としての本能だけを突出させるようだ。弄った手で薄い布をせり上げると、既に下着を纏わない胸をダイレクトに荒々しく揉みしだいていった。
服を剥ぎ合い、やがて二人は裸になる。こうなってしまえば、もう止まれない。
意識に刻まれる、魅惑的なまでの女の香り。雪崩の如き本能の最中で、微かに働く思考が必死に答えを手繰ろうとしている。
この夏の波乱を予感させる、今宵。俺はなけなしの理性で、ここまでの経緯を振り返るのだった。