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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第2章 コーヒーはブラックで
「いやっ……ちょっと、飲みすぎちゃったからさ」
「アハハ! いつの間にか、消えてましたもんね。大丈夫でしたかぁ?」
「ハハ……まあ、なんとか。それより朝食の用意しようと思うけど、みんなはまだ起きそうもない?」
「つっちーは、さっき起きたところだから、じき下りてくると思います。瑞月と文水さんは、ちょっとわかりません」
「そっか」
二人部屋を使っているのは、夏輝さんと松川さん。高坂さんは二階、瑞月は一階のそれぞれ一人部屋だ。そうなると、夜中自由に動けそうなのは――。
「みんな、起こしてきましょーか?」
「あ、いいよ。朝食の用意がすんでからでも」
「じゃあ、今朝こそは私がお手伝いいたしまーす!」
元気にそう申し出てくれた夏輝さんの手を借りて、朝食の用意をすることに。普通なら遠慮する場面だが、一人の内にいろいろと聞いておきたいと思った。
とりあえず、二人で食器を洗いながら言う。
「昨日、後片づけしてくれたみたいで、ありがとうね」
「ああ、いえいえ、どういたしまして――なんてね。アハ! というか、やってくれたの文水さんとつっちーなんで、私はなんにもしてませーん」
「あ、そうなの?」
「お開きになった後。私、みんなでお風呂に入ろうって言ったんです。あのお風呂、とても大きくて素敵じゃないですかぁ」
一階の風呂は確かに大きいから、四人くらい一緒に入ることは十分に可能だ。