この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第10章 木葉の秘密


「遊園地かぁ。この近くにもないことはないけど、どちらかといったら子供向けのところだしなぁ」

「それじゃダメです! 絶叫系があって観覧車があってメリーゴーランドなんかもあってぇ。あとあとぉ、私としてはお化け屋敷的なアトラクションもかかせませんねー」

 テンションを上げる彼女に反し、こちらは少し覚めた目を向けつつ。

「夏輝さんって、暗い場所が苦手なんでしょう?」

「だから、お兄さんと一緒に入るんです。怖くてピッタリと密着したりして、あははは!」

 更にテンションを高める一方その横顔をちらりと眺めながら、俺は小さくため息をついた。

「でも、それだと……ああ、FCアイランドがあるか。一応は隣県ではあるけれど、これから向かうとなると、たぶん昼過ぎになるよ」

「平気です。まずは長いドライブを楽しみましょう。それに、寧ろお兄さんにとって、それは好都合では?」

「なんで?」

「だってだって、お兄さんは私に聞きたいことがあるはずですしー」

「そ、それは……」

「違いますか? いいえ、ありますよねー。道中たっぷりと時間もありますから、なんなりと聞いてみたらいかがです?」

「そうか、それなら」

 まさか彼女の方から、振ってくるとは思わなかった。今まではなんとなく、核心の部分ははぐらかされてきたから。

 でも、それなら遠慮なく聞かせてもらおう。

「じゃあ、別荘に来た初日のこと。はじめて会ったその夜に、どうして夏輝さんは、あんなことを?」

「ああん、その前におトイレに――」

 そのセリフは流石に想定内である。俺は彼女がそれを言い終わる前に、こう返した。

「トイレなら出発前に済ませておくようにと、何度も口を酸っぱくして言っておいたはずだね。まさか、たった十分足らずで、もう催したとでも」

「あはは、いえいえ流石に……」

/879ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ