この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第10章 木葉の秘密


「な、夏輝さん……」

「ねえ、いつのこと? あ、じゃあー。一緒に何年前の出来事か言ってみましょうか? 二人で思ってるのが同じかどうかー。うふふ、そうしましょう!」

 俺と夏輝木葉は、この夏が初対面だ。少なくともきちんと顔を合わせたのは、俺のいる別荘にバカンスで訪れた瑞月たち四人を駅まで迎えに行った、あの時がはじめてである。それは間違いない。

「じゃあ、いいですかー? あの時というのはぁ――せーの!」

 だけど俺と彼女の間には、確かに只ならぬ因縁が存在する。

「――よっ、四年前?」
「――四年前でーす!」

 やはり、そうなのか。俺はこの夏にはじめて会った彼女のことを、心の片隅ではいつも留めていたということ。

「むかしむかし、あるところに一人のいたいけな少女がいました。あはは、むかしといっても、それはたったの四年前の出来事なのです」

「……」

 俺はハンドルを握って前を向いたまま、彼女の言葉に耳を傾けている。否、今はそうするしかできない。嫌な汗が背中に滲んでいた。

 そんな俺を気にも留めず、夏輝さんは語り続ける。

「少女は、まだ十五歳になる前の中学三年生でした。お年頃ですが、まだ恋というものとは無縁です。遊ぶのも、いつも女の子の友達だけでした。もちろん異性にだって興味はありましたが、恋愛とかそういうのはもう少し先のことだと思ってたんです。それなのに――」

 ギクリ――。俺は思わず彼女の横顔を見つめた。

/879ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ