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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第10章 木葉の秘密
まるで言い訳でもするように、続けた。
「ぼ……僕にはあなたが、そういうことを平気でするような人には思えないから。それで、こんな風に考えてしまうんです。親父に命令されたから、仕方なくやってるんじゃないかって……」
「仕方なくという想いは、私の場合、当たらないと存じます」
「じゃあ、どういう気持ちなんですか。金持ちのガキの相手、食事の用意とか勉強を教えるならまだしも、今みたいに服まで脱いで……胸でっ、とか言って……!」
自分で口にしておきながら、恥ずかしくて頬が火照った。なにを伝えたいのか、頭の中で上手く纏まってくれそうになかった。
「少し、誤解があるのかもしれません」
「誤解?」
「ええ、私はお父様から具体的な命を受けているわけではありません。申しつけられましたのは単に『涼一のことをたのむ』という短い言葉だけでした。それを元に私は一切の〝お世話〟をさせていただこうと考えております。ですから――」
五月女さんはそう言いながら身体を寄せた。そして――
「あっ!」
思わず声を上げたのは、既に硬くなった股間を触られていたから。五月女さんはその部分の状態を手触りで探るように、じわりと徐に握りしめた。
「――こういった〝お世話〟も、私の方で判断させていただきます。どうやら、お嫌というわけでもなさそうですね。そう言えば、この前の入浴時も、ご所望なさったのは涼一の方からでは?」
「そんなっ――!?」