この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第10章 木葉の秘密


 そんなはずはない。否定しようとする俺の脳裏に「言ってませんでしたか。なんでも、お世話するって」という旨の、あの時の自分の言葉がリフレインされた。そうだった。五月女さんの美麗な裸体を前に、まるでねだるように言ったのは俺の方。

「ううっ……」

 考えを巡らせる間にも、五月女さんの手が蠢いていた。まるで俺自身の形を確かめるように、緩やかに執拗に。そうしながら、囁きかけるように言うのだ。

「もちろん、こういったことをお父様に報告するようなことはいたしません。いいえ、これは涼一さんと私の二人だけの秘密。安心して、身を委ねてください」

「だけど、こんな……」

「私の胸、見てはいただけないのですか?」

「い、今……そういう話をしてるわけじゃ」

「見たくないのですか? どうか正直な気持ちを、お答えください」

「そりゃ……見たい、ですけど」

 雰囲気に負けそう答えた。同時に、言いしれぬ敗北感が襲う。

「では――」

 五月女さんは言いながら再び背を向けると、長く艶やかな髪の毛を両手を使い身体の前の方へと流した。

「――外してくださいません」

「!」

 なにを? とは、流石にとぼけられなかった。眼前にあるものは背中の綺麗な素肌と、それを横断するブラジャーの布地とその止め具。なにを「外す」のか、それは明らかだ。

 俺は震える手を伸ばし、それを摘まむ。すると、プッ、という音にもならない微かな感触の後。スルリとして水色のブラジャーは、五月女さんの胸を解放したのだった。

/879ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ