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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第10章 木葉の秘密
五月女さんが、俺のジャージを。否、その指先はその下のパンツにまでかかり、一息にそれらを脱がそうとしていた。
「ま、待ってください」
「どうして、でしょうか?」
「なんだか、こんな風に一方的にされるのは……やっぱり」
「やっぱり?」
俺のパンツに手をかけたまま、五月女さんは不思議そうに俺を見上げていた。きりっとした眼鏡越しの視線に下方から見据えられ、俺は狼狽えながら話した。
「キ……キスとか、しちゃいけないんですか。それと、こんなことなら、いっそのこと……セックスだって」
なにを言い出すのかと、自分でもハラハラしていた。本当に言いたいのは、そんなことではなかったはず。高まる興奮が、理性を片隅に追いやっているかのようだった。
「この前も申しましたね。そういったことは、ちゃんとしたお相手と――」
「あなたは……ちゃんとしてないんですか?」
「ええ、そうです。それに年齢や立場だって違います。これも前に言いましたね。私のことは、どうぞ道具のようにお考えくださいと」
「だからっ、僕はそんな風に――」
「もちろん、これからの人生で出会う女性に対して、そのように接してはいけません。涼一さんは賢くてお優しいから、申し上げるまでもなくそういった分別をつけられるはず。私のことは例外とお考えください。そういう女もいるのですから」
「わかりません。どういう女、なんです?」
「そうですね。とりあえず、それは――」
「あ!」
下半身を露出された。五月女さんは俺のズボンとパンツを、容赦なく一気に膝下まで下げた。