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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第10章 木葉の秘密


「少しだけ腰を前に。ええ、そうです」

 それは異様な光景だった。下半身を丸出にして椅子に座る俺の前にして、さっきまで同じ場所で勉強を教えてくれていたはずの美女が、跪くと綺麗な顔でこちらを仰いでいた。そして、その彼女の上半身もまた半裸である。

「そうしたら、脚を開いてください」

 適切な指示であるけど、別になんらかのレッスンを受けているわけではない。否、彼女からしてみれば、それは大差のないことなのか。

 彼女の名前は、五月女日名子(さつきめ ひなこ)という。当時の年齢は二十代半ば。普段はきりりとして、いかにも仕事ができそうな印象。親父が俺に差し向けた謎多き美女だ。

 そんな彼女の言葉に素直に従っていく。俺は背もたれに仰け反るようにして腰を前に出し、両脚を九十度くらいまで広げた。それは彼女がやり易くなるように取った体勢。とはいえ、なんのことはないだろう。

 すべてはこの後に訪れるであろう、己の最高の快楽のためだった。

「失礼します」

 五月女さんは言いながら、両手を膝に置くと更に百二十度近くまで俺の股を開いた。そうして自らの上半身を、その間へと滑り込ませた。

「……!」

 彼女の胸部の大半は、まだパーカーで覆われていたけれど、ファスナーが開かれたことにより、二つの膨らみの狭間がなんとも魅惑的な陰影を作り上げていた。

 それを眼下に見下ろし、俺はまた喉を鳴らした。

「それでは――」

 だらしなく腰掛けたことにより、俺の股間の突起はまるで天を目指すかの如く、垂直にイキり立っていた。これから施される行為を予見し、既にマックスまでの膨張を果たすと、血管をも浮き上がらせている。

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