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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第10章 木葉の秘密
カツ、カツ、カツ、カツ――。
スライダーが床に当たる無機質な音。その間隔が短くなるにつれ、こちらの限界がどんどん刈り取られるようだった。それをどこか恐れて、俺は思わず五月女さんの肩を掴む。
「ま、待って! このままだと……」
「このままでは、なにか?」
「だから、その……もう、出てしまいそうなんです」
「いつでも結構ですよ。どうか存分にリラックスなさってください」
「だけど……その前に」
掴んだ左肩のパーカーの生地を、俺は恨めしそうに見つめた。それで、こちらの恥ずかしい意図は透けてしまったのだろう。
「――わかりました」
五月女さんは答えると、俺の貸したパーカーをまるで躊躇なく脱ぎ捨てた。これで彼女は裸。少なくとも、その魅力的な胸を隠すものは取り払われた。
「……」
俺はじっくりとその全貌を目にする。バストのサイズは、DとかEくらい? 巨乳であることをアピールするグラビアアイドルみたいには大きくないけれど、下着を取り去っても形はしっかりと整っている。
そして、どうしても見たいと望んだ乳首は、淡い茶色で乳輪は少し大きめ。それは美しいというより、どこか艶めかしいもの。それが五月女さんの普段の涼しげなイメージとやや乖離しているように思え、それ故に尚更、俺は内なる興奮を高めていた。