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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第10章 木葉の秘密
「……」
暫くの間、仰け反ったまま天井を見ていた。
はあ……はあ……はあ……はあ……。
徐々に安定していく自分の呼吸をどこか客観的に感じながら、俺はまだ快感の余韻の中に浸っていたのだった。
身体の力は魂が離脱したのかと錯覚するほどに失われているように思え、椅子から腰が滑り落ちそうなくらいだらしない体勢であることは自覚しているのに、きちんと座り直すことも脱がされた下着やズボンを履こうという気力すら芽生えてはくれなかった。
五月女さんから施された胸による愛撫は、凄まじい快楽を俺の身体に刻んだ。前回の風呂場の時にも増して、ずっと。そう感じたのは、こちらが変に身構えることなく、彼女の与えてくれる快楽を受け入れたからだろうか。
こんなことを、いつでもしてもらえるとしたら。彼女はそうしてくれると言っていた。俺が望めば、この先いくらでも同じようなことをしてくれるはず。
どうして? とか、そんな想いは、もうどうでもいいのではないか。余韻の中で、俺はそんな風に思いかけていた。
はあ…………はあ…………。