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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第10章 木葉の秘密
またしても相手からの一方的な行為で、快楽の沼に沈められてしまった。親父の寄越した女、五月女日名子によって――。
全裸に近い格好で脱力のまま床に寝転び、俺は言った。
「帰って……ください」
言葉が上擦っているのは、涙を流していたせいだ。男の部分からは白濁の体液を激しく放出しながらも、俺はさめざめと泣いていたのである。
その心境は語りようのないもの。最早、どうやっても取り繕うことなんてできはしない。そう感じながらも、せめてそう言うしかなかった。
そんな俺に対して彼女は、傍らで身を起こしながら言った。
「至らずに、申し訳ありませんでした。それでは本日は、これにて失礼いたします」
なにを謝られたのだろう。それを問い質そうと思うけれど、自分が余計に惨めになる気がして止めた。
その代わりに、こう聞く。
「明日も、来るつもりですか?」
「ええ、もちろんです。明日こそはお勉強の方を進めませんと」
「そんなことを言って、また……」
「また?」
「……」