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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第10章 木葉の秘密


 そうして、間違うのである。とある日の学校帰り、コンビニの前でこんな会話を耳にしていたのが、そのはじまりとなる。

「よ、よしてよ」

「べっつにー、なにもしてねーけど」

「だったら、どいてくれない」

「あ? 俺ら、ここにいちゃいけねーの?」

「そ、そうじゃないけど……」

 どちらも俺と同じ高校の生徒。そう判断したのは彼らが身につけていた制服によるところだけど、きちんと着ているのは一人だけだった。あとの男たちは着崩していたり、上はパーカーやジャージの者もいた。真面目な一人以外は、頭髪も黒くはない。

 たった一人を五、六人で取り囲んでいた。外見による偏見も手伝ってのことであるけれど、その構図を理解するのに時間を要さなかった。まあある意味では、ベタな場面といえるのかもしれない。

 それは中心となって言い寄っている金髪の男の、次の言葉にも表れていた。

「なあ、金かしてくんない? あるだけでいーから」

「だ、駄目だよ。大体、この前かした分だって、まだ返してもらってない――」

 ドン。金髪の男が、壁に手をつく。いわゆる〝壁ドン〟という行為に似ているけど、この場合は相手を威嚇する意味以外は皆無のようだ。

「ひっ……!」

 真面目そうなタイプの彼(黒髪の前髪がパッツンと切りそろえられている)が、持っていた鞄で自らの顔を覆おう。が、それをものともせずに、金髪の男は更に顔を寄せて言った。

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