この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第10章 木葉の秘密


 件のコンビニ前の、俗にいうの〝カツアゲ〟の場面に出くわした俺は〝悪者たち〟とそれに責められる〝弱者〟といった構図の中で、それに関わり、成り行き上とはいえ結果としては〝悪者たち〟の仲間となった。

 当初グループ内でリーダー的な存在と思われた金髪の男は、知り合ってから数日が経過した後、俺をある男に紹介した。

「ふーん、キミが岸本涼一くん?」

 鍵の閉ざされた屋上に通じる鉄の扉前の階段。そこに腰かけ、その男は悠然と、踊り場で佇む俺を見下ろしていた。

「そうですが……」

「が?」

 不意に鋭い視線を向けられ、俺は焦った。

「あ、いえ……そうです」

「そう、言葉は明瞭にね。変に濁すのは好きじゃないんだ」

「わかりました。すみません」

 その男の持つ雰囲気は、独特なものだった。見るからに不良グループといった金髪たちとは違い、一見すると普通の生徒とあまり変わらない印象。肩に届く長髪であることと、その髪を掻き上げた際に光るいくつかのピアスを覗けば、特に目立ったところはなかった。

 話し方もどことなく理知的で、ギラギラしたところもないから、不良グループのリーダーといった雰囲気は微塵もない。只、その眼差しは時折、相手を射るかのように鋭かった。

「実は困ってたんだ」

「え?」

「ほら、アイツら悪さばかりしてるからさ」

 アイツらとは、どうやら金髪たちのことらしい。

/879ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ