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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第10章 木葉の秘密


 とりあえず、今夜だけ。朱海はなんとも都合のいい言葉で、俺の気持ちを懐柔している。それが悔しくもあるけど、もう抗う意味もないように思うから。

 ちゅ……ちゅう……んっ……。

 朱海が寝ていたことで、毛布もシーツも既に乱れているベッド。その上で、身体を寄せ合い互いに唇を求めた。ベッドも互いの衣服もくちゃくちゃにしながら、でもそれが寧ろ心地よくすら感じていた。

 どちらが上になることもせず、添い寝するように向き合い、キスを重ねることで高鳴った想いを、両手を相手の身体に伸ばすことで伝えるかのように。

 最初は肩を抱き寄せ、次に細い二の腕う掴んだ。そしてそれを挟むように利用すると、程良い膨らみを際立たせた。そして興奮のまま、制服の上から胸の弾力を揉みしだいていく。

「うふふ、ドーテーくん。女の子の胸に触った感想は?」

「胸くらい、触ったことあるから」

 嘘ではないけど、五月女さんのことを引き合いに出しても、虚しくなるだけだった。

「じゃあ、他のところは?」

「他ってどこだよ?」

「たとえばぁ、涼一の場合ならぁ――あはは! もうカッチカチじゃん!」

「バカ! いきなり……」

「いきなりじゃないよ。だって、これからいろんなところ触りあってー。触るだけじゃ物足りなくなったら、もっとエッチなことだってするくせにー」

「もっとエッチなこと……?」

「うふふ、しないの?」

 笑いながら、朱海はペロッと口の周りを舐めた。

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