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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第10章 木葉の秘密


 朱海に男の部分を握られながら、俺も懸命に女の部分を弄っていく。

 快感の量で比べれば、五月女さんから施された容赦のない愛撫の方が、ずっと強烈だったのかもしれない。それでも一方的にされるのではなく、互いに高め合うある種の充足感は、あの時には得られなかったもの。

 なにより、朱海が俺の指先をしっとり濡らしてる事実。触れていると、どんどん溢れて、下着はもうぐちゃぐちゃだ。そんな女の反応が、なんだかれが溜まらなく嬉しいようでもあって――。

「ねえ、もうしよう」

「あ、バカ……」

「だって脱がさないと、できないでしょ」

「わ、わかってるよ。じゃあ、こっちも脱がすぞ」

「はい、どーぞ」

 そんな風にじゃれ合いながらも、俺たちは互いに下着を脱がし合った。そうなってしまえば、後はやることは一つだけだ。

 そう思って再び喉を鳴らした矢先、朱海の言葉が熱くなった頭に冷や水をかけた。

「ねえ、このままする?」

「え?」

「このまま、生で?」

「あ、いや……そっか」

 避妊。経験のない俺は、そんなことすらすっかり失念していた。

 もうなにも履いてない朱海のスカートの中に、いきり立った自分のモノを押し当てようとした直前で、俺は動きを止めるしかなかった。

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