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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第10章 木葉の秘密


 場所は通っていた学習塾のエントランス。母との通話を終えた私は、スマホで時刻を確認した。

 ――『PM8:17』

 季節は夏だけど、当然空は真っ暗。蒸し暑く、汗ばむような夜だった。

「楽勝楽勝。私だって、もうすぐ一五歳なんだし」

 そんな風に口にしたのは、もちろん不安の裏返しだ。いつもなら塾の帰りは、お父さんかお母さんが迎えに来てくれる。でもその日、二人は仕事で忙しく、私は一人で帰らなければならなくなった。

 それでも塾のある大通りなら、まだ開いている店もあるし車通りも多いから、暗くて怖い想いをすることもなかった。問題は路地を折れて住宅街に入ってからだ。

 歩いていると向こうからコンビニの灯りが近づいてくる。路地を曲がるのは、そのコンビニを過ぎてからだ。

「よし、あのコンビニに寄っていこ」

 いちいち口に出すのは、やはり心細いから。そしてコンビニに寄ろうと思ったのは、なにか買いたいものがあったからではなかった。

 私はスタスタと早足になりながら、コンビニを目指した――でも。

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