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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第10章 木葉の秘密

「お、JCじゃね?」
「おー、なかなか可愛いかも」
そのコンビニの前には、近寄りたくないタイプの高校生のグループがたむろしていた。その中で一際目立つ金髪の人が「幼くて、ちょうどいい感じかもな。しかも、絶対○○だろ」と、最後の方はわからなかったけど、そんな風に言ったのが聞こえた。
私のことを「ちょうどいい」って、なんだろう。たまたま通りかかった女の子を「ちょうどいい」なんて、どう考えても妙だった。そこにいた五人くらいの男たちは、通りかかった私のことをニヤニヤとしながら、ずっと眺めていた。
絶対、関わってはいけない。そう思った私は更に足を早めて、その人たちから顔を背けると、一気にコンビニの前を通り過ぎ、その先の路地を曲がっていった。
でも最初に早足になったのは、あくまでコンビニに寄りたかったから。コンビニに入って、トイレを借りたかった。塾を出た後で、急に催していた。
だけど、コンビニのトイレに慌てて入るところを、あの人たちに見られるわけにはいかなかった。その後でになにか言われたりしたら、そう思うと嫌で嫌で溜まらなかった。

