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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第10章 木葉の秘密


 男の言うように、毒蛇が口からその細い舌を覗かせるように、粘着質な液状のものをトロリと垂らしていて、それが私の胸の方に伸びて、今にも触れそうで――。

 ゾワゾワゾワゾワ――。

 味わったことのない不快さ、嫌悪感、思わず嗚咽を禁じ得ないほどの負の感情の塊が、私の中でどんどん更新されていくようだった。

 左胸の先端で硬直して逃げ場のない、可愛そうな乳首にその液体が付着していた。

「いいよね? まずは木葉ちゃんの、この可愛い乳首で一発っ!」

 はあ……はあ……。

 と、息を荒げながら、男は自分の右手を使い自分の毒蛇の頭――鎌首を操っていた。

 鎌首の凹みに乳首を当て、何度も何度もグリグリグリグリと、擦りつけられていく。

 そうしてまた分泌された粘着の液を、グルリと乳輪にまで馴染ませるように、こねこねと絡め。そうして、ヌルヌルとした感触を楽しむように、またグリグリと繰り返すのだ。

 時折、小さな膨らみに、埋めるように押しつけてくる。両胸を左右から強く寄せられ、僅かな谷間にスリスリと擦りつけられて、そうしながら両方の乳首を指で摘ままれた。

 その行為のどれもが苦痛で、不快で、気持ち悪くて溜まらないのに、男はそれを止めることをしてくれなかった。

 けれど――

「もう……やめて、ください」

 枯れ果てた声で、そう懇願した時には。

「ふふっ、了解! じゃあ、一旦これで――やめっ、るよっ!」

 ポタッ――ポタ、ポタ。

 そうして、私の顔に降りかかってきたのがなんなのか、それを知っても、もう嫌悪する気力すら失われていたのだろう。

 でも、地獄のような時間は、まだ終わらない。

 私の心と体に、深く、傷を穿ちながら――。

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