この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第10章 木葉の秘密

男の言うように、毒蛇が口からその細い舌を覗かせるように、粘着質な液状のものをトロリと垂らしていて、それが私の胸の方に伸びて、今にも触れそうで――。
ゾワゾワゾワゾワ――。
味わったことのない不快さ、嫌悪感、思わず嗚咽を禁じ得ないほどの負の感情の塊が、私の中でどんどん更新されていくようだった。
左胸の先端で硬直して逃げ場のない、可愛そうな乳首にその液体が付着していた。
「いいよね? まずは木葉ちゃんの、この可愛い乳首で一発っ!」
はあ……はあ……。
と、息を荒げながら、男は自分の右手を使い自分の毒蛇の頭――鎌首を操っていた。
鎌首の凹みに乳首を当て、何度も何度もグリグリグリグリと、擦りつけられていく。
そうしてまた分泌された粘着の液を、グルリと乳輪にまで馴染ませるように、こねこねと絡め。そうして、ヌルヌルとした感触を楽しむように、またグリグリと繰り返すのだ。
時折、小さな膨らみに、埋めるように押しつけてくる。両胸を左右から強く寄せられ、僅かな谷間にスリスリと擦りつけられて、そうしながら両方の乳首を指で摘ままれた。
その行為のどれもが苦痛で、不快で、気持ち悪くて溜まらないのに、男はそれを止めることをしてくれなかった。
けれど――
「もう……やめて、ください」
枯れ果てた声で、そう懇願した時には。
「ふふっ、了解! じゃあ、一旦これで――やめっ、るよっ!」
ポタッ――ポタ、ポタ。
そうして、私の顔に降りかかってきたのがなんなのか、それを知っても、もう嫌悪する気力すら失われていたのだろう。
でも、地獄のような時間は、まだ終わらない。
私の心と体に、深く、傷を穿ちながら――。

