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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第10章 木葉の秘密


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 そういえば、四年前。あの夜のこと――。

 ホテルから家に戻った俺を出迎えた陸矢は、意外にもとても晴れやかな顔をしていた。

「お、涼一くん。帰ったのかい?」

「は、はい……」

 それはもう、思わず呆気に取られるくらいに。

「あの五月女とかいう美人は、一緒じゃないの?」

「俺、一人です」

「そっか、じゃあよかった」

 ローテーブルの上には何人もが飲み食いした後があるのに、リビングにいたのは陸矢一人だけだった。

「他のみんなは、どこに?」

 玄関に靴が脱ぎ散らかされていたことを踏まえ、とりあえずその様に聞くと。

「ああ、二階だよ。まだ少し、かかるかなぁ」

 陸矢は天井を見上げながら、その様に言った。

 その時点で、妙な言い方だとは思った。

「あの陸矢さん……俺、陸矢さんとも、他のみんなとも、ちゃんと話しておきたいと思ったんです」

「それは結構だけど、代理人とやらは通さなくていいのかい?」

「はい……自分でけじめをつけようと思って」

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