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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第10章 木葉の秘密
「でも、こうして帰って来てくれて、よかった。これで、本来の目的を果たせそうだ」
「目的って、なんです?」
「それを簡単で言うと、こうなる」
陸矢は、バールでベッドの方を示した上で、言った。
「やりなよ、涼一くん。キミの大好きな処女だよ」
「なっ……!」
「おっと、もう処女じゃないのか。キミが帰って来ないせいで、僕がいただいちゃったよ。ホントはキミに、とっておくつもりだったのに。ま、どーでもいいか」
陸矢は言いながら、横に立つ男たちに目で合図をした。すると男たちの何人かが、部屋に戻りスマホを手に戻ってきた。
そして、そのカメラを俺に向ける。
「さあ、涼一くん。キミのやるところを、じっくりと見学させてくれよ」
「――!」
陸矢は手にしたバールの先を、俺の鼻先に突きつけていた。
額に汗を浮かべゴクリと喉を鳴らしながら、俺はゆっくりと左手を背後に回し、ズボンの後ろポケットを探った――。