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第10章 木葉の秘密

「やっ……んんっ」

　涙目で俺の顔を恨めしそうに見つめながら、彼女は唇を噛んだ。快感に抗おうとする姿が、また一段と可愛らしいと感じられた。

　つい、苛めたくなる。

「吸ってあげようか、木葉のビンビンな乳首」

「もっ……もう、そーゆーのいいから。か、勝手にどーぞ」

「じゃあ、遠慮なく」

　ちゅぱ。

「あんっ……あは、あはは……ホントに、吸ってるし……んっ……ま、まるで赤ちゃん」

「くすぐったい？」

「そっ……そんな気もするけど、不思議……あ……お腹の中から、じんじん痺れてきて……なんだか、溜まらないの」

　その言葉を受けて、俺は右手をへその辺りに這わせた。そして腹部をじっくり撫でた後で、徐にその手を更に下方へと差し向けた。

「んっ……んっ」

　彼女の身体に力が入っていく。

「大丈夫？」

　柔らかな恥毛に触れながら、聞くと。

「ん」

　彼女は小さく頷いてから、言う。

「でも、私……恥ずかしい」

「どうして？」

「だって――ぁん！」

　女の箇所は、すっかり濡れそぼっていた。

「もう、こんなに」

　満たされた潤滑の滴を、ぬめぬめと指先でなぞり、その範囲を確かめながら、思わず口にしていた。

　すると、彼女は俺を睨みつけて。

「だって、お兄さんが、エッチなんだもん」

「俺のせい？」

「そ、だから責任を取って」