この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第11章 瑞月の決意


「あれ、でも一人しか乗らないよ」

 瑞月の言ったように、男たちは言葉を交わした上で、その内の一人が新幹線に乗り込んでいた。

「たぶん、一人は移動先に車で駆けつけるんじゃないか? つまり、今のままじゃ追跡を振り切っても、無駄だってこと」

「なんで?」

「あのなあ、瑞月。それを持ってるからだろ」

 そう言って俺は、瑞月の右手にあるスマホを指さした。

「JPSとかいうの?」

「……GPSな」

「私、あまり詳しくはないけど。誰かに位置を知られるような、そういうアプリとか設定とか、やってないと思うよ。今のスマホ、機種変だって自分でやったし」

 確か瑞月は、昔からこういうことに疎かったな……。

「そんなの、それこそ親父の手にかかれば造作もないって」

「じゃあ、もしかして。スマホで電話したりメッセージしたり、そういうことも全部わかっちゃうの?」

「GPS追跡は確実にやってるだろうけど、流石にそこまでは――」

 と言いかけて、やろうと思えばいくらでも、と思い直す。

 そもそも瑞月が今住んでいるマンションの部屋は大丈夫なのか。この前の話だと、同じフロアの部屋は全て親父が押さえているという。その部屋のいくつかに、瑞月の監視役が常駐しているというのだ。その流れで考えれば、部屋の方にも様々な細工があったとしても、不思議ではない。

/879ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ