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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第11章 瑞月の決意


 すぐにそう声をかけてきて、ニッコリと屈託のない笑顔を向けていた。

 突然のことで少し戸惑いながらも、私が頷いたのは、その笑顔のせいかも。

「いいけど……なんで、私」

 すると彼女は、またニッと、今度は少し悪戯っぽく笑い、耳元でこっそりと言った。

「だってぇ、この中で一番、可愛いと思ったんだもん。私って、可愛い子が大好きなんだよ。なぁんて」

 それは、とても自分勝手な理由。でも、あっけらかんと答える彼女が可笑しくて、私は少し照れながらも、彼女と顔を合わせクスクスと笑い合っていた。

 そんな風にできる友達は、やっぱり私にとって初めてだ。

 それからは大学の中では、木葉と一緒に行動することが多くなった。物怖じしない彼女の薦めで、いくつかのサークルに顔を出したりもして、中でも熱心に勧誘してきたその内の一つに入会することにした。

 私もすっかり普通の大学生なんだ。あれは、そんな風に思い始めた矢先のことだ。

「ねえ、瑞月。今度の週末、サークルの先輩からコンパに誘われたんだけど、一緒に行ってみない?」

 そんな風に言う木葉を、少し意外に感じた。なぜなら――

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