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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第11章 瑞月の決意
「二人とも、可愛うぃーね!」
「マジ天使じゃね?」
「この並び、超ハイレベルだって」
私たちの席に割り込んできた先輩たちは、もうかなり酔っているようだった。
「あはは……そ、そうですか?」
流石の木葉も顔をひきつらせていた。というよりも、木葉はもしかしたら私以上に男の人が苦手なのかもしれないと、この時に思った。
普段、講義で顔見知りの男子と話すような時には別に普通。でも、なんというのだろう。この時みたいに、色目を使われるような場面だと、一気に緊張感が高まるような、そんな風に感じた。
「えっと……困ったな」
ガツガツ迫るように話しかけてくる先輩たちに、額に冷や汗を浮かべる木葉。そんな状況を、私は見かねて。
「ごめんなさい。この子、こういう場が苦手なんです。できれば、もう少しお手柔らかに」
もちろん私だって、こんな場面には慣れていない。それでも普段いろんなことで世話を焼いてくれる木葉を、こんな時くらい助けてあげたいと思った。
そしたら――