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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第11章 瑞月の決意


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「そういえば、俺たち同志だったけ?」

 なんとなく照れ臭くて軽口を叩くようにすると、五月女さんは珍しく怒ったように言った。

「忘れていたの? 薄情な人」

「だって……あの時以来、同志なんて言葉一度も使ってないでしょ」

「それは、そうだけど。私はずっと心の底ではそう思っていたわ」

「俺だって――」

 と、そう言いかけた時、ベンチに座る瑞月と不意に目が合った。待たされて、とても不服だといった顔をしている。

「――ごめん、そろそろ切らないと。瑞月を、一人にしておけないし」

「いいけど。私はどうすればいいの?」

「とりあえず、連絡は取れなかったことにしてもらえますか?」

「わかったわ。でも、それだと事を荒立てることになるのではなくて?」

「仕方がないよ。もう腹を括るしかない。それで、一つ頼みがあるんだけど」

 その頼みを五月女さんに伝えたのを最後に話を終わらせると、俺はとりあえず瑞月の元に戻った。

「長かったね。それと、とても楽しそうに見えたよ」

 白のストライプのニーハイストッキングを纏った両脚を折りたたみ、それを抱えるようにして瑞月は言った。

 スカートの中が覗かれはしないかと一瞬ハラハラするが、裾はちゃんと太股をガードするように折り返されている。

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