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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第11章 瑞月の決意
「どうしたの?」
「いや、なにも」
少し焦りながら、俺はクローゼットのドアを閉ざす。
「それより、どうする?」
「どうするって……?」
困惑したような瑞月に、更に追い打ちをかける。
「なんのために、こんな部屋まで来たんだ? 瑞月が望んだんだろ」
すると瑞月は、顔を赤らめながら、言う。
「わかってるけど……そんな風に、全部、私に言わせなくたって」
「じゃあ、言わなくてもいいよ」
「え?」
瑞月の視線を受け流しながら、歩を進めると、俺はベッドに腰かけた。
「その代わり、今ここで、裸になってくれ」
「……!」
瑞月は驚いたように立ち竦み、黙ったままこちらを見下ろしている。
「どうした? 裸になれないのか」
「だって……急にそんな風に言われたら、困るよ」
「急にもなにも、じゃあどうしたらいいんだ。瑞月の望みを叶えようと思えば、裸になって抱き合って触り合って、他にも――」
「もう! 全部そうやって口に出さないで!」
そう言った瑞月の顔は、耳まで真っ赤だった。
自分で口にしたことを我ながらキモいと感じ、頭を掻くと俺は瑞月に言う。