この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第11章 瑞月の決意


 その丸田と対面する位置に、濃紺のスーツの男が立っている。だけど二人が立っているため、顔は画面から切れている。

「丸田くん、久しぶりだね」

 スーツの男が右手を差し出すと、丸田は恐縮しながら両手で握手に応じた。

「いやあ、ご無沙汰しております。――え、映ってない? あ、コメントも【誰?】【誰だよ?】が大量に流れている。では、すいません。そちらのチープな椅子に腰かけていただいて。誠に申し訳ありません、もっと良い椅子をご用意できなくて。――ハイ、ありがとうございます。これで映りましたね。本日のゲストはIT業界の超革命児――岸本英次さんです! どうぞ、よろしくお願いしまーす!」

「こちらこそ、よろしく」

 と、岸本英次は愛想よく微笑むと、カメラに向かって手を振っている。

「いやいや、笑顔の対応、助かりますよ。おおっ、コメントでも【思ったよりも気さくな方】【優しそう】【男前】【若々しい】なんてのもありますねー」

「ハッハッハ! 皆さんも乗せるのが、お上手だね。だけど、あなたのチャンネルを視聴するのは、若い人が多いんじゃない? 僕なんかで喜ぶのかなぁ」

「いやぁ、最近は三十代四十代も多いですから、寧ろドンピシャでございます。それに若い世代を対象とした相談コーナーなんてのも後ほど予定しておりますので、岸本英次だからこその含蓄のあるお言葉をですね、期待する次第であります」

「なんだか、固くない? そうだ。今日はキッシーでいいよ」

「ええっ、ホントですか? では、キッシーよろしくね。ということで、いきなり馴れ馴れしすぎ? フフフ、では早速最初のコーナーいってみようと思いまーす」

/879ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ