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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第11章 瑞月の決意
「ハッハ、やめた方がいい。テレビなんて先細りの一途だ。変わるチャンスはいくらでもあったというのに。今回の件も、どこまで本気で報道するか。まあ、期待はしませんけどね」
「さあ、熱が入りましたところですが、そろそろ次のコーナーに行ってみましょう。こちらはですね『ゲストに聞いてもらおうお悩みコーナー』ということでですね。事前にSNSの方でも募集しておったわけですが、まさかねー、あなたのお悩みに今日はキッシーがズバリと答えていただけるということでしてねー。あ、今からでもギリギリ間に合いますよー。ちなみにキッシーは、お悩みなんてありますか?」
「そりゃあ、ありますよ」
「もしよろしければ、差し支えのない範囲で」
「うーん、それがねー。今年、大学生になった娘がいるんだけど、なかなか我が儘でねー。一人暮らしをしたいというから、させてやったんだけど。フフフ、親としては心配が尽きないというわけですよ」
「ああ、そうですそうです。なにしろ、キッシーの娘さんへの溺愛ぶりは有名ですから。ところで、息子さんもおられましたっけ?」
「なに?」
あからさまに不快な顔をした岸本の反応に、丸田は焦ったようだ。