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第11章 瑞月の決意

「失敬失敬！　ちょっと口が滑ってしまいましたが……。さあ、それでは気を取り直して、最初のお悩みいってみましょう！　えーと、では一人目――エルエルさん、二十七歳の方ですね。丸田さんゲストさん、こんばんわ。私には諦めきれない夢があります。今はバイトで生活する日々ですが――」

　視聴者から寄せられたお悩みに、岸本英次が答えていく。

「チャレンジし続ける限り、人は成長を続けられる生き物だと思います。でもチャレンジにはエネルギーが必要だ。そのエネルギーが枯れてしまったら、補充するために休まなければならない時もある。現在の自分はどうですか？　諦めないと口では言いながら、怠惰に時間を過ごしてるだけなら、それはチャレンジではないのです」

「これはチャレンジこそ人生を信条とする、キッシーならではのお言葉。是非、参考にしていただけたらと思います」

　そうしてコーナーは進み、そのお悩みは読み上げられたのだ。

「ハイ、それではこれが最後かな。えー、小説家志望さん、男性の方からのお悩み相談となります。こんばんは。私の父親は私が幼い頃に再婚しました。再婚相手は初婚でしたが、その時、既に身ごもっていました。しかし、それは父ではなく、他の男性との間にできた子だったのです」

「ちょっと、待ってくれ」

　突如、岸本が口を挟んだ。