この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第11章 瑞月の決意


 丸田が聞くと、岸本は不快そうに顔を背ける。

「……なにが?」

「実際に、大勢の人を使って、娘さんを見張られていたのが事実か、ということなんですが」

「答える必要はない……が、父親が娘のことを守るために最大限のことをした。として、それは恥じることではないと考えるが」

「なるほど。しかし、娘さんがそれを望まないとしたら、どうでしょうか?」

 すると、ここで初めて岸本は娘の瑞月に、その視線を向けた。

「瑞月」

 名を呼ばれ、瑞月はビクリと身体を強ばらせた。

「この世の中は、恐ろしいことだらけだ。悲惨な事故、凄惨な事件。日々のニュースを目にしてもわかるだろう? 瑞月は世間知らずだ。お父さんは、あらゆる危険から瑞月を遠ざけたいと考えているんだよ」

「だ、だけど……」

 瑞月は声を震わせながら、言った。

「私は世の中よりも、お父さんの方が……怖い」

 その弱々しい一言には、しかし、真実味が込められていた。その後に流した涙との相乗効果で、この父親と娘の関係が只ならぬものであると、多くの視聴者に対して大きな説得力をもって訴えかけた。

 それを前にして、岸本は――。

「話にならないな」

「と、言いますと」

 丸田が、その真意を問うと。

/879ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ