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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第2章 コーヒーはブラックで
ベッドに座ったまま、上から降り注いできたキスを、成す術もなく受け入れる。ぐっと息を詰まらせると、彼女の細い腕を左右から挟むように掴み取った。
互いに顔の角度を改めると、鼻先がすっと擦れた。唇の密封が解かれた一瞬に、ふっと息をつく。それでも、容赦はなかった。
高坂文水は甘噛みするような唇の動きで、下唇を吸い、次に上唇に吸いつく。ちゅっ、ちゅっ、と絶えず音を鳴らしながら、一か所には留まろうとしない。
忙しなく、しかし情熱的だ。
自然、もっと深く絡み合いたい、との欲求が募り。掴んだ両腕を擦ると、その身体を引き寄せた。すると逆に胸元を押され、ベッドの上で仰向けになる。
追うように上から。唇を離すことなく、更に噛むように押しつけてきた。互いの両手が、互いの身体を弄りはじめる。
彼女のしなやかな腹側部のラインに沿って右手を滑らせ、形の整ったバストへ。下方からじわりと押し上げ、緩やかに数回揉む。親指で、その頂点を探った。
薄い布地越しに突起する気配を覚え、その付近に摘まみ上げるような刺激を与え、更にクリクリと指の腹で圧迫する。
「んっ……!」
吐息の中で、彼女が微かに示した反応。だが彼女は唇を食むのを止めず、両手をTシャツの裾から差し入れてきた。微妙に冷ややかな掌を胸板まで滑らせると、こちらの乳首を探り当て、まるでお返しとばかりに指先で摘まんだ。
「あっ……!」
敏感な個所を左右同時に責められ、期せずして声が漏れ出てしまった。キスを続けたまま、ふっと笑われたような気がして、それが癪に障る。胸を揉んでいた手で、やや強引にトップスをたくし上げようとすると――。
「待って」
彼女は両ひざをつき、俺の上に跨るような体勢になると、そのまま自らカットソーの裾を両手でたくし上げた。