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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第2章 コーヒーはブラックで


「結局、私となんてしたくないんでしょ。後々面倒だって、そう顔に書いてあるもん――ね?」

 そう言って振り向いた彼女に、顔を仰がれた。俺はため息をつく。

「そんな風に思ってないって、さっきも――」

「もう、いいよ」

 彼女はこちらの言葉を遮ると、しな垂れるように身を寄せ、俺の膝に手を置いた。そして、上目遣いに見つめ、笑う。

 それと同時に、高坂文水は別の気質をその身に纏った。

「でも、このままじゃ、マズいんじゃない?」

「こ、高坂さん……?」

 膝から太ももを滑った手が――

「ほら――もう、こんなに」

 ――スウェットの上から股間に至り、布地の上から形を確かめるように、それを掴み上げた。

「どうするの?」

「ど、どうって?」

 クス、と彼女は笑み。

「ココ、大きくしたままで、妹たちを迎えに行くつもり?」

「いや……別に」

「スッキリさせて、あげるよ」

「え?」

「一応は元プロだし、そんなに時間は取らせないから」

 彼女は言って、両手を腰に回す。

「待って――」

 そして静止にも応じることなく、一気にスウェットとパンツを膝まで引き下げてしまった。

「フフ、すごいね」

 ささやくように言い、怪しく微笑んだ。

 そんな高坂文水に、俺は――男の猛った部分を、じっと見据えられている。

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