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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第2章 コーヒーはブラックで
ビンビンに突起したものを、息がかかる距離で目視されている恥辱。それを正しく認識する間もなく、一切の容赦のない刺激の波が襲ってきていた。
高坂文水は事も無げに両手でそれを掴み取ると、搾り上げるような手つきで緩やかに擦りはじめている。しなやかな指を絡ませていながら、それでいて与える力はまだ微弱だ。やがて右手で上下動を加えると、左手は下方から袋をくすぐるように刺激した。
異なる二種類の感触を受け、思わず背筋が震える。
下半身を露出された瞬間、「やめてくれ」と立ち上がりパンツとズボンを履いて、そのまま地下から出て行けばよかったのだと思う。否、当然そうするつもりだった。
その上で、ベッドの前にしゃがんだままの彼女の背中に「バカにするなよ」と、そんなセリフを投げかけていたとすれば、まだ辛うじて面目を保てたのだろう。少なくとも自分の中で、納得することはできたはずだ。
だが実際、言葉を発するのが一瞬遅れ、そしてその後は一秒が過ぎるごとに、頭で思い描いた行動に移ることが、どんどん難しくなっていった。
彼女から伝えられる確かな快感が、男のプライドを掠れさせる。そして、こちらの焦れた心中を察したかのように、彼女は言った。
「ほら、難しく考えないで。今、そんな顔してる」
艶めかしい手つき。右手の指が、カリ首の辺りから先端までをぐるりと擦る。
「くっ……だけど」
「私に、こんな風にされて――恥ずかしい? それとも、情けない気持ち?」
「だって……こんな、急に……」
「ウフフ。でも、いいんだよ。無理もないことだから」
「え……?」
「こんな静かな環境で暮らす男が、女を四人も迎えてさぁ。若いんだもの。悶々としちゃうよね――って、あ、ごめん。その中に、妹を含めちゃマズいか」
話しながらも、動作は単調にならない。