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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第2章 コーヒーはブラックで
「だからって、うっ……こんなこと」
「だから、気にしないで。なんなら、いつでもしてあげるよ。ここにいる間、どうせ退屈だもん」
「じゃあ、なっ……なんで、来たの?」
朝と同じ問い。それに対し彼女は、小首を傾げて言う。
「さあ? 結果として、管理人さんと会うため――では、ダメ?」
話している言葉や、している行為ほど。それに比して彼女の表情には、ふざけるとか、小馬鹿にするとか、そういった雰囲気を滲ませてはいない。
それだけに懸念が広がる。このまま淡々と彼女に施された時に、それが後々に引きずる案件となることだけは容易に想像ができるから。
そしてなにより、今の高坂文水の目の色が気になっていた。キスをした時とは、そこはかとなく違っているように感じられる。それが、なにを意味するのか――。
「ほぉら、また難しい顔してぇ」
反り返り浮き出た血管を、すうっ、と人差し指でなぞられた。
「あっ……!」
「フフ、そうだよ。もっと、遠慮なく感じて」
「で、でも……」
「じゃあ、やめる? それでも、いいけど。次は――ほら」
話す最中、唇から舌先がちろりと覗いた。
「ねえ、どうするの? やめて欲しいのなら、ちゃんと言ってくれないと――」
改めて明確な意図をもって、ペロッと差し出された舌。唾液を滴らせるように濡れたそれが、俺の勃起した一物の先端へ――緩やかな速度で、しかし確実に――近づいてきている。