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落城
第2章 淫らな勝負
「志乃殿、ご安心ください。拙者がそのようなことをさせませぬゆえ。若君を志乃殿の下へお返しするよう悪太郎を説伏せましょう」
「良かった」志乃は安堵したように腰を元に戻した。「助けてくださるとは、そういうことでしたか。佐々木殿が若君を取り戻してくださるのですね」
「はい。ただし条件があります」
「条件? 何でしょうか?」
「拙者と勝負してください」
「勝負?」
「はい。8年前、あなたに負けて拙者は国を追われた。その雪辱を果したいのです。拙者と勝負して志乃殿が勝ったら若君をお返ししましょう。若君と一緒に志乃殿も自由にして差し上げます」
「私が負けたら、どうなるのですか?」
「志乃殿が負けたら、若君はそのまま悪太郎のもの。秀吉のところに連れていきます。そして志乃殿は拙者の女になる。その条件でどうでしょうか」
章介は口元にニヤリと卑猥な笑みを浮かべた。
「良かった」志乃は安堵したように腰を元に戻した。「助けてくださるとは、そういうことでしたか。佐々木殿が若君を取り戻してくださるのですね」
「はい。ただし条件があります」
「条件? 何でしょうか?」
「拙者と勝負してください」
「勝負?」
「はい。8年前、あなたに負けて拙者は国を追われた。その雪辱を果したいのです。拙者と勝負して志乃殿が勝ったら若君をお返ししましょう。若君と一緒に志乃殿も自由にして差し上げます」
「私が負けたら、どうなるのですか?」
「志乃殿が負けたら、若君はそのまま悪太郎のもの。秀吉のところに連れていきます。そして志乃殿は拙者の女になる。その条件でどうでしょうか」
章介は口元にニヤリと卑猥な笑みを浮かべた。