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落城
第2章 淫らな勝負
「旦那、それは張形じゃありませんか」
悪太郎が言った。
「張形? 奥様、張形とは何ですか?」
茜が尋ねたが、志乃は頬を赤くして答えてくれない。
「お嬢さん、拙者が代わりに答えてあげよう。張形とは男のおちんちんを象ったものだ」
ニヤニヤしながら章介が言った。
「え、からかわないでください。そのようなものを一体何に使うというのですか」
「からかってなどござらん。世の妙齢のご婦人は皆このようなものを持っておるのだ。嘘だと思うなら志乃殿に尋ねてみるとよい。志乃殿も持っているはずだ」
「本当ですか、奥様。奥様もお持ちなのですか?」
「何を馬鹿なことを。私はそのようなもの持っておりません。茜、このような人の話をまともに聞いてはなりません」
「ほう、志乃殿はお持ちではないのですか。それではこれの使い方がわからないのも仕方がない。お嬢さん、張形というのはね、ご婦人が自分の身体の中に入れて使うものなんだよ」
「身体の中?」
「茜、聞いてはダメ。やめなさい」
志乃が声を張り上げた。
「そう目くじらを立てることもないでしょう。見たところ、そういうことを知ってもおかしくない年齢のようだし、勉強だと思えばよいではありませんか」章介は志乃に向かって言うと、茜に向かって話を続けた。「そうだ。ご婦人だけにある穴に入れる。そなたの股のところにもあるであろう、その穴が」
「え、それって、まさか――!」
茜の顔がみるみる赤く染まっていった。
「ハハハ、どうやらわかったようだな。そのとおり。張形とは、ご婦人がアソコに入れて楽しむためのものだ。これは随喜丸といって、見ろ、尖端に割れ目まで刻んであって、本物ソックリにできている。そなたも入れてみるか。気持ちいいぞ」
章介が手にした張形を茜の鼻先に突き付けた。
「し、志乃様……」
怯えながら茜は身体を引き、助けを求めるように志乃にすり寄った。
「だから言ったではありませんか、あの人の言うことなど聞くな、と」
「申し訳ございませんでした」
茜は今にも泣きそうな顔をしている。
悪太郎が言った。
「張形? 奥様、張形とは何ですか?」
茜が尋ねたが、志乃は頬を赤くして答えてくれない。
「お嬢さん、拙者が代わりに答えてあげよう。張形とは男のおちんちんを象ったものだ」
ニヤニヤしながら章介が言った。
「え、からかわないでください。そのようなものを一体何に使うというのですか」
「からかってなどござらん。世の妙齢のご婦人は皆このようなものを持っておるのだ。嘘だと思うなら志乃殿に尋ねてみるとよい。志乃殿も持っているはずだ」
「本当ですか、奥様。奥様もお持ちなのですか?」
「何を馬鹿なことを。私はそのようなもの持っておりません。茜、このような人の話をまともに聞いてはなりません」
「ほう、志乃殿はお持ちではないのですか。それではこれの使い方がわからないのも仕方がない。お嬢さん、張形というのはね、ご婦人が自分の身体の中に入れて使うものなんだよ」
「身体の中?」
「茜、聞いてはダメ。やめなさい」
志乃が声を張り上げた。
「そう目くじらを立てることもないでしょう。見たところ、そういうことを知ってもおかしくない年齢のようだし、勉強だと思えばよいではありませんか」章介は志乃に向かって言うと、茜に向かって話を続けた。「そうだ。ご婦人だけにある穴に入れる。そなたの股のところにもあるであろう、その穴が」
「え、それって、まさか――!」
茜の顔がみるみる赤く染まっていった。
「ハハハ、どうやらわかったようだな。そのとおり。張形とは、ご婦人がアソコに入れて楽しむためのものだ。これは随喜丸といって、見ろ、尖端に割れ目まで刻んであって、本物ソックリにできている。そなたも入れてみるか。気持ちいいぞ」
章介が手にした張形を茜の鼻先に突き付けた。
「し、志乃様……」
怯えながら茜は身体を引き、助けを求めるように志乃にすり寄った。
「だから言ったではありませんか、あの人の言うことなど聞くな、と」
「申し訳ございませんでした」
茜は今にも泣きそうな顔をしている。