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落城
第2章 淫らな勝負
「旦那、本当にそんなもので戦うんですか。勝てるわけないじゃありませんか」
悪太郎が呆れたような表情で章介を見た。
「勝てるとも、天女昇天流の勝負だからな」
「どういうことですか?」
「教えてやろう。拙者は、この張形を使って志乃殿に男と女の勝負を挑むのだ」
「男と女の勝負?」
「左様。この張形を志乃殿の体内に挿入し、半刻(約1時間)の間に拙者が志乃殿を天国へ導くことができれば勝ち、できなければ負け。それが天女昇天流の勝負の流儀だ」
章介は悪太郎の顔を見てニンマリと笑った。
志乃の顔からスーッと血の気が引いた。
逆に悪太郎の顔色はパッと花が咲いたように明るくなった。
「なるほど、そういうことでしたか。それなら確かに勝てそうだ」ポンと手を打ち、感心したように頷いている。「旦那、あっしに是非立会人をやらせてください」悪太郎はいやらしい目つきで志乃を見ながら章介に申し出た。
「いいとも。勝負に立会人は必要だ。お前とその娘にやってもらおう。志乃殿、よろしいですね」
「な、なんという恐ろしいことを――! 志乃様――!」
あまりにも淫らな話に茜は激しく動揺した。すがるように志乃の顔を見た。
悪太郎が呆れたような表情で章介を見た。
「勝てるとも、天女昇天流の勝負だからな」
「どういうことですか?」
「教えてやろう。拙者は、この張形を使って志乃殿に男と女の勝負を挑むのだ」
「男と女の勝負?」
「左様。この張形を志乃殿の体内に挿入し、半刻(約1時間)の間に拙者が志乃殿を天国へ導くことができれば勝ち、できなければ負け。それが天女昇天流の勝負の流儀だ」
章介は悪太郎の顔を見てニンマリと笑った。
志乃の顔からスーッと血の気が引いた。
逆に悪太郎の顔色はパッと花が咲いたように明るくなった。
「なるほど、そういうことでしたか。それなら確かに勝てそうだ」ポンと手を打ち、感心したように頷いている。「旦那、あっしに是非立会人をやらせてください」悪太郎はいやらしい目つきで志乃を見ながら章介に申し出た。
「いいとも。勝負に立会人は必要だ。お前とその娘にやってもらおう。志乃殿、よろしいですね」
「な、なんという恐ろしいことを――! 志乃様――!」
あまりにも淫らな話に茜は激しく動揺した。すがるように志乃の顔を見た。