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落城
第2章 淫らな勝負
ハッとした。志乃は目を細め、能面のような顔になっている。本当に怒っているときの顔だ。あの顔をしたときの志乃の恐ろしさといったら半端ではない。命がいくらあっても足りないくらいだ。
「佐々木殿、勝負などそんな回りくどいことをしなくても、私の身体が目当てなら力ずくで自分のものにされればよろしいではないですか。私はこの通り縛られていて抵抗できないのですから簡単なものでしょうに」
志乃は、うなるような低い声で言った。
「それでは面白くないのですよ。頭のよい志乃殿のことだ。無謀な抵抗はせず、陸に打ち上げられたマグロのように、何をされても反応しないようにして、やり過ごそうとするでしょう。そんな女を抱くことほどつまらないものはない。必死に抵抗する女を無理やり犯してこそ面白い」
「変態ですね」
「変態? どうぞ何とでも言ってください。拙者は、志乃殿が性の快楽に負け、泣きながら気をやる姿を見てみたいのです」
章介はクックックッといやらしい笑い声を出した。
「佐々木殿は、私がそのようなことになると本気で思っているのですか」
「思っています。いくら剣術に長けていようと所詮は女ですから。それを思い知らせて差し上げましょう」
そのまましばらく志乃と章介の睨み合いが続いた。
「佐々木殿、勝負などそんな回りくどいことをしなくても、私の身体が目当てなら力ずくで自分のものにされればよろしいではないですか。私はこの通り縛られていて抵抗できないのですから簡単なものでしょうに」
志乃は、うなるような低い声で言った。
「それでは面白くないのですよ。頭のよい志乃殿のことだ。無謀な抵抗はせず、陸に打ち上げられたマグロのように、何をされても反応しないようにして、やり過ごそうとするでしょう。そんな女を抱くことほどつまらないものはない。必死に抵抗する女を無理やり犯してこそ面白い」
「変態ですね」
「変態? どうぞ何とでも言ってください。拙者は、志乃殿が性の快楽に負け、泣きながら気をやる姿を見てみたいのです」
章介はクックックッといやらしい笑い声を出した。
「佐々木殿は、私がそのようなことになると本気で思っているのですか」
「思っています。いくら剣術に長けていようと所詮は女ですから。それを思い知らせて差し上げましょう」
そのまましばらく志乃と章介の睨み合いが続いた。