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落城
第3章 御開帳
「全然足りません。埒が明きませんな。仕方がない。悪太郎、手を貸せ」
「へい」
「拙者はこちらを持つ。そなたは、そちらを持て」
「わかりました」
二人の男の手が別々に志乃の左右の足首を掴んだ。
「何をするのです! 狼藉は許しませんよ!」
志乃は目を開いて叫んだ。
「志乃殿、御免。悪太郎、行くぞ」
「へい」
せーの、の掛け声で章介と悪太郎は志乃の足を左右に引き裂いた。
「やめなさい! 手を離しなさい!」
志乃は、足を開かれまいと必死に太腿に力を入れたが、男二人の力にはかなわなかった。すらりと長い足は、生木を割くように大きく開いていった。
「やめて! 手を離して!」
男たちは志乃の足首に四隅の棒から出ている縄をかけた。
「これでよし」
章介は立ち上がると、人の字型に磔になった志乃を満足そうに見下ろした。ムチムチの白い太腿は剝き出しになったが、大事なところはまだ隠れているのが、男心をそそる。
「何という無礼な――。すぐに縄を解きなさい」
志乃は何とか足を閉じようと懸命にもがいたが、足首にかかった縄がピンと張るだけで、閉じることができない。
「奥様、あんまり暴れないほうがいいですぜ。動く度に小袖の裾が捲くれて奥様の大事なところがチラチラ見えてる」
「え!」
志乃の耳が真っ赤に染まった。それきり志乃はもがくのをやめた。
「いい眺めですな、志乃殿」
からかうように章介が言ったが、志乃は答えなかった。辛そうに眉間に皺を寄せ、目を閉じている。
「へい」
「拙者はこちらを持つ。そなたは、そちらを持て」
「わかりました」
二人の男の手が別々に志乃の左右の足首を掴んだ。
「何をするのです! 狼藉は許しませんよ!」
志乃は目を開いて叫んだ。
「志乃殿、御免。悪太郎、行くぞ」
「へい」
せーの、の掛け声で章介と悪太郎は志乃の足を左右に引き裂いた。
「やめなさい! 手を離しなさい!」
志乃は、足を開かれまいと必死に太腿に力を入れたが、男二人の力にはかなわなかった。すらりと長い足は、生木を割くように大きく開いていった。
「やめて! 手を離して!」
男たちは志乃の足首に四隅の棒から出ている縄をかけた。
「これでよし」
章介は立ち上がると、人の字型に磔になった志乃を満足そうに見下ろした。ムチムチの白い太腿は剝き出しになったが、大事なところはまだ隠れているのが、男心をそそる。
「何という無礼な――。すぐに縄を解きなさい」
志乃は何とか足を閉じようと懸命にもがいたが、足首にかかった縄がピンと張るだけで、閉じることができない。
「奥様、あんまり暴れないほうがいいですぜ。動く度に小袖の裾が捲くれて奥様の大事なところがチラチラ見えてる」
「え!」
志乃の耳が真っ赤に染まった。それきり志乃はもがくのをやめた。
「いい眺めですな、志乃殿」
からかうように章介が言ったが、志乃は答えなかった。辛そうに眉間に皺を寄せ、目を閉じている。