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落城
第3章 御開帳
「結構、結構。それでは勝負を始めましょうか」

章介は張形を手にした。

「旦那、ちょっと待ってください。仮にもあっしはこの勝負の立会人だ。立会人の役割を果たさせてもらいますぜ」

「立会人の役割?」

章介は訝るような目で悪太郎の顔を見た。

「そうでさあ。勝負に不正があっちゃいけねえ。双方の得物を検めさせていただきます」

悪太郎は卑猥な目つきで志乃を見た。

「なるほど、そういうことか」悪太郎の意図に気づいた章介はニヤッと笑った。「確かにお前の言うとおりだ。では、拙者の得物から見てもらうとしよう」

章介は手にしていた張形を悪太郎に渡した。

「どれどれ」

悪太郎は上にしたり、下にしたりしながら張形を検分した。

「確かによく出来てる。先っぽの膨らみや反り具合など勃起した男根そのものだ」悪太郎は志乃に聞こえるようにわざと大きな声で言った。「色も黒光りして迫力がありますね」

「そうだろう。100人は下らない女の淫水が染み込んでいるからな」

志乃は、目を閉じたまま眉を顰めている。章介はその様子をニヤニヤしながら見ていた。

「特に変なところはないようですが、旦那、これ、並の男のものよりも太くできてますね。こんな巨大なもの奥様のアソコに入りますかね」

「バカを申せ。この太さがいいのではないか。これを一度でも味わった女は普通の男では満足できなくなる」

「確かに。このカリ首の段差なんかすごいですからね。これで筒の中を擦られたら女はたまらないでしょうね」

「それだけではないぞ。尖端の丸みがよくできてて、ここで奥を擦ると、よほど気持ちいいのか、ほとんどの女は極楽往生する。さて志乃殿がどこまで耐えられるか。クックックッ」

卑猥な笑いにたまらず志乃は閉じている目をさらにギュッと堅く閉じた。

「へへへ。楽しみにしましょう」

悪太郎は張形を章介に返した。
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