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落城
第6章 嚥下
「あっしとしては、これをどうにかしてもらいたいですね」

悪太郎は、自分の股間を指した。褌が盛り上がっている。大量に先走りの液を吐き出したのか、大きな染みができていた。

「奥様にこれを落ち着かせてもらえるなら、若君のことを考えてもいいです」

「なるほど。ムズムズしているのは拙者も同じ」章介は腕を組んで考える素振りをした後、「よし。ではもうひと勝負するとしよう」と言った。

「どうするんです?」

「攻守を変えるのだ。半刻の間に志乃殿が拙者とお前を見事天国へいかせることができれば、若君を志乃殿に返してあげようではないか」

「いいですけど、どうやって奥様にやってもらうんですか? 二人一緒ですか?」

「二人一緒は志乃殿といえども厳しいであろう。まずお前の悩みから解いていただこう。先に上の口で勝負してもらえばいい。万一、お前が敗れるようなことがあれば、次は拙者が下の口で勝負してもらおう」

章介はニヤニヤしながら言った。

「へへへ。面白いですね。この話、乗りました。奥様にたんまり勝負してもらいましょう」

悪太郎は、欲情した獣のような目で志乃を見た。
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